死亡した者(被相続人)が生命保険に入っていたか調査できますか?
結論から申し上げますと可能です。
相続が発生した後、亡くなった者(被相続人)がどのような生命保険に入っていたか、相続人が全て把握していないということも珍しくありません。
生命保険の有無によって、相続人の遺産分割協議の内容も変わってくるでしょうし、相続税発生の有無も異なってきますので、もし把握していない場合には調査をしたいところです。
また、せっかく故人が相続人のために入っていた生命保険を無駄にするのももったいないです。保険金も払ってたわけですし。
そこで、一般社団法人生命保険協会が行っている生命保険契約照会制度というサービスがあります。
参照:生命保険契約照会制度
当該制度は、死亡や認知症等の判断能力の低下などによって、本人の生命保険契約の把握が困難になり保険金請求の機会を失うことを回避する制度です。
手続きとしては、戸籍等の必要書類を集めた上で、郵送またはオンラインにて手続きをすることになります。
費用としては照会1件あたり3,000円です。
手間はかかりますが、そこまで難しいものではありません。
弊所でも代理で調査が可能ですのでお気軽にご相談ください。
なお、生命保険の調査結果は下記のような書面で交付されてきます。
ちなみに、生命保険金は相続財産ではなく、保険契約の中で指定されている受取人固有の財産となりますので、遺産分割の対象財産とはなりません。
一方で、相続税の計算の際にはみなし相続財産として加味されます。
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