相続財産の一部だけを相続放棄できますか?
できません。
相続放棄は0か100の世界です。
相続放棄をすれば、相続財産の一切を相続することができなくなります。
相続放棄は、プラスの財産・マイナスの財産全てを放棄することなので、相続財産の一部だけを放棄することはできません。
もし、相続財産の一部だけを放棄したいのであれば、遺産分割協議でそのような形を作り出すことができます。
遺産分割協議は相続人全員での話し合いなので、誰がどの財産を相続するのか自由に決めることができます。
遺産分割協議の中で、「不動産はAが相続する」「株はBが相続する」「預貯金はAとBが半分ずつ相続する」のように定めることで、一部の財産を相続しない状況を作り出すことはできます。
しかし、これは冒頭の法的な相続放棄とは異なるので、混同しないようにしてください。
より詳しくは『相続放棄と遺産分割協議の比較』をご覧ください。